通常結婚式と言えば、洋装か和装どちらかを思い浮かべると思うが、最近メジャーになりつつあるのがこの人前式というスタイルの結婚式。
人前式結婚式 体験レポート!
私が参加したのは都内の通常の専門結婚式場。いわゆるガーデンウェディングと言われる場所。新郎・新婦の恰好は通常通りで男性はタキシード、女性は純白のウェディングドレスと洋装である。
そこの場所はチャペルもあったが、使用されるのはチャペルではなく、屋外。
綺麗な庭に椅子が並べられ会場がセッティングされている。
前方にはちょっとした雛壇、スーツを着た女性司会者が脇に立っている。
座席後方から新郎新婦が入場。
通常のチャペルウェディングは途中まで、新婦の父親が新郎を連れてくるものだが、新郎新婦が最初から揃っての入場。(この辺りはフリーらしい。)
新郎、新婦が入場するとすぐに通常の結婚式とは違うことがわかる。
あれ?神父さんがいない!!
結婚式に片言の外国人神父が定番である(自分の結婚式もそうだった)が、
見当たらない!!
そのまま、新郎新婦が最前部へゆっくり移動する。
そしてそこで立ち止まりこちらを振り返った。
ここで、新郎新婦の横に司会者が話出した。
「今日みなさんを前に、新郎・新婦はこの日を迎えることができました。結婚のセレモニーをこれからはじめさせていただきます。」
披露宴でないのに司会者。いわゆる神父さんの代わりがこの司会者なのだ。
そして「結婚宣言」という名の題目で新郎新婦が話をしだした。
「みなさんのおかげで結婚式を無事迎えられた」という内容の用意した紙を読み上げるもの。
この辺が独特である。
ただ、二人が交互に読み上げている様子が、小学校の卒業式のようなイメージで、若干幼稚さが
あったように感じた。
そして、文章を読み上げたのちに、再び司会者が続ける。
「本日のお二人の結婚について、賛成の方は盛大な拍手をお願いいたします。」と。
会場全体が拍手に包まれる。その後、指輪交換、誓いのキスがなされるが、この辺はチャペル式と進行は変わらないようだ。そして、新郎新婦退場となった。
今回参加した結婚式はチャペル形式に近かったが、やり方はいろいろできるようだ。
例えば、スポーツ選手であればいつも利用している体育館や競技施設などを結婚式のセレモニーの場にしてまうとか、山が好きであればどこかの山の頂上で行うなど。
場所、形式とらわれず行えるスタイルが魅力のようだ。
確かに考えてみれば、二人らしい結婚式を挙げられるという意味では非常に面白いなと感じた。
ただ、参列して思うのは二人の自己満足で終わってしまったらいけない。あくまで参加者の気持ちも汲んだ結婚式がやはり感動する結婚式である。そのことを主催する二人は忘れてはいけないとおもう。